× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
映画「蜩の記」を見た。
福岡出身、西南大学を卒業され、新聞社に勤めた後、54歳でデビューされた「葉室麟」さんという久留米在住の作家さんの作品を映画化したものだ。 「蜩の記」は直木賞受賞作である。 監督は巨匠黒澤明の弟子とも言える小泉堯史さん。 映画用フィルムの減少に伴い、国内最後のフィルム映画のようだ。 今で言う大分県のあたり「豊後」にある羽根(うね)藩という架空の藩のお話である。 映像美だけでも見る価値があるが、 役者陣の演技が素晴らしい。 特に岡田准一くんの剣術・体術を含めた演技は素晴らしかった。 岡田くんファンはこれを見ずして語れないだろう。 居合の道場に2年間弟子入りして挑んだだけあって、素晴らしかった。 派手でなく、無駄が無く、気持ちのこめられた所作、 一朝一夕には出来ない、鍛錬のたまものだと感じた。 体術は長年にわたり修練しているからこそ出来るのだろう。 全ての動きに意味があるように感じた。 人気があり、キャスティングされ、その場しのぎで出演するのとは違う、 本物の役者なのだろう。 一瞬、真田広之に見えた。マジで。 お話も素晴らしい、葉室麟という方、初めて知ったんだが、 直木賞受賞作だけあって、素晴らしい内容でした。 つつましく生きる武士や農民の暮らし、 権力を欲する家老、 甘い汁を吸う豪商、 圧政に憤る農民たち、 地方の武士と農民の絆、 誇り高き武士の生き様、 お世継ぎ問題に絡めたミステリーのような謎解きもあり、 もう見ることが出来ないであろうフィルムの美しき古き良き日本の風景。 これぞ日本映画という見ごたえのある作品でした。 本は読んでませんが、機会があれば読んでみたいです。 みなさんも是非! PR |
|
忍者ブログ [PR] |